なぜアップル、グーグルは日本をパートナーにしないのか ―大東亜戦争敗戦の原因も同じ
アップルもグーグルもソニーの落し子
9月12日iPhone5はプレスイベントでの公開予定されているが、サムスン、「iPhone 5」のLTE関連特許侵害でアップルを提訴する構えという記事があった。記事によると、サムスンはAppleがLTE対応の製品を発売すれば提訴すると警告したことがあるという。ある業界筋はiPhone 5でのLTE対応が報じられたことを受けて、サムスンは「直ちに法的措置を取ることを決定した」という。欧州と米国が「主な対象になる」と、情報提供者は述べている。理由は2つあると想像できる。一つはデザインが非常に似ているからだろう。iPhoneの優位性はアップルの持つ古くからのブランドイメージとデザインの訴求力だ。iPodからそうだったが、他のデバイスとの接続性など、ソニーや他のメーカーの製品の方が優れている。マイクロUSB充電に対応していないなどは他のメーカーでは負の要素なるとことが、圧倒的に女性には支持された。
結局、電話のできる音楽プレイヤーとしてiPhoneはデビューしたともいえる。彼女たちが強力に支持したのはデザインだったことはほとんど自明だろう。Felicaやら赤外線やら、云々は選択条件の訴求力にはならなかったといえる。
その肝ともいえるデザインを真似されたのでは致命的だ。操作性など少しの差はあるが、他メーカーの発売するAndroid端末との差別化はデザインしかないとまでいってもよい。よってまず搦手のサムスンを戦略対象とすることは間違ってはいない。
もう一つは、もっとビジネス的なことで、想像だが、おそら秘密保持に関する問題だろう。iPhoneにもサムスン社製の部品は使われている。サムスンはアップルから委託された調達に関する仕様書などを当然グーグル側に提供して、―合法ギリギリだろうけど、端末とOS間のやり取りに関する微妙な部分だろう、性能向上を計つたことは想像に難くない。90年代液晶に関する特許を盗みとった手口と同じだろう。
日本企業にとってサムスンとアップルの揉め事はチャンスだ。アップルはサムスンからの部品の調達をやめるという噂もあり、日本企業にとっては朗報だろう。さらにHTCともLTEの特許ついての係争がある。LTEの周波数帯の振分けはこのようになっており、国内ではDoCoMoが1バウンド2100MHz帯、21バウンド1500MHz帯、19バウンド800Mhz帯、28バウンド700Mhz帯を使用して提供(予定)しているが、世界との親和性はいまいちだ。
LTEでアップル(米国)とサムスン(韓国)、アップルとHTC(台湾)という競合になればグーグルは世界戦略のパートナーを日本企業にしなければ、大きな損失を被ることになる。なぜならばアップルもグーグルもソニーの落とし子なのだから。
LTE グローバル情報通信革命
LTE とは