遺伝子組換え問題 ―一度入れば歯止めは効かない

そろそろ各論を検討すべきだと思う。まず農業の問題で各位も私も最大の関心はモンサントだろう。現状認識としてよくまとまっているFacebookページがあったので紹介しておく。ちなみに私は遺伝子組み換え食品には徹底的に反対する立場である。

遺伝子組み換え食品に関する誤解 その1「食品としてのリスク」
遺伝子組み換え食品に関する誤解 その2「組み換え植物の生態系への影響」
遺伝子組み換え食品に関する誤解 その3「放射能汚染との違い」

この筆者がサイトでこのように語っている。
多くの人が知らないのは、「もうすでに大量の遺伝子組み換え作物由来の食品が身の回りに存在し、それらを拒否するなら、日常生活に大きな支障をきたす」という現状だ。例えば、どうしても組み換え作物由来のものが嫌なら、「甘みのあるジュース」は、大塚製薬のものを除いてほとんど全てが飲めないと予想される。
農薬にしても種苗にしてもモンサントが農協とほとんど独占的に契約し農家に提供している。農家はそれを拒否できない。過激に表現すれば日本の農業はすでにモンサントに汚染されているといえる。現状モンサントの危険な遺伝子組み換え由来食品が加工食品として日本国民の体内に入っている。

科学の土俵で相撲をとるで人体への影響について報告された事例を科学的に否定している。しかし食品の影響というのは1世代だけで語られるべきものではなく、2世代、3世代に渡る影響や実験では観察できない「飽きやすくなる」や「キレやすくなる」などの精神的なものもある。つまり細胞レベル、遺伝子レベルの問題は長期間の観察が必要だ。

日本の農業はなんらなの改革を断行しなければもはやモンサント社の影響下から脱出できない。TPPによって交易条件が改善されれば域内で日本企業が積極的に農業へ投資できる環境ができる。

現在の貿易では日本の消費者の利益にはなるが、GDPにはならない。しかし日本企業が現地に投資することによって、現地には新しい雇用が日本にはその利益が還元される。さらに現地の安価な労働力で遺伝子組み換え種子と農薬を一切使わない農業を実施すれば日本人の健康にも寄与する。

もちろん様々な障害もあることは事実だろう。しかし現状ではジリ貧に日本人の健康は担保できない。ISDSなどで投資国に革命などの事象が発生しても投資は保護される可能性が高い。リスクは大きいがリスクを取らなければ現状を変えることはできないのも事実だ。

参考
野口種苗研究所

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