育メンのためのアドバイス ―妊娠1ヶ月

妊娠1ヶ月

妊娠しても「妊娠1ヶ月」と呼ばれる周期のうち、前半2週間はまだ妊娠していません。後半の2週間も、妊娠し ているものの、それに気づきにくい時期です。赤ちゃんを望んでいる方、妊娠の可能性がある方は、ある程度の節制は必要だろう。特に喫煙や受動喫煙 には注意が必要。アルコールやカフェインはもちろん控えたほうがいい。妊娠検査薬で調べて確認したほうがいいかもしれない。

妊娠初期

胎児の発達は月周期という数え方をする。1週は7日、4周で28日、1ヶ月は28日なるわけ。

0週から1週目0日

日本では、妊娠前の最終月経始まった日を妊娠0月0週と数えるのが数え方だ。だから最初の2週間は実際には妊娠していない期間になる。お腹に赤 ちゃんが宿るのは2週間後。妊娠兆候として、体が熱っぽい乳房がはれぼったい感じになる胃がムカムカする眠いなどがある。タバコを吸ってい る方は止めるのがいいと思う。受動喫煙にはとくに気をつけよう。薬の服用、レントゲンは医師に妊娠の可能性を告げて指示に従うこと。十分な睡眠、休養は云うまで もないこと。

2週目0日~6日

0日目の今日、卵子と精子が結合して結合体とよばれる、ひとつの細胞が出来る。受精可能な性交期間は排卵5日目から排卵日まで。1日目はじめての細胞分 裂が起こり、初期妊娠因子(EPF)が生成される。EPFは、母体に誕生した生命を、ウイルスと間違えて排除してしまうのを防御するすぐれものだ。2日目に4つ、 3日目には16個の細胞になり、4日目に重要な変化が起こりる。胚盤胞状態の2種類のグループにわかれる。外側は妊娠を助ける働きをし、内側は赤ちゃんにな る。

この時期に必要な栄養素はタンパク質、カルシウム、葉酸、鉄分、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群、ファイトケミカルで、特に葉酸は意識して摂取 しよう。レバーやほうれん草、アスパラガスなどの緑黄色野菜に多く含まれている。タンパク質は肉、魚、卵、牛乳、大豆に良質なタンパク質が含まれて いる。鉄分摂取の目安は1日20㎎。加工食品は栄養が失われるので、蒸したり煮たりして、栄養素を失わずに野菜を調理するのがコツ。吐き気のあるとき はコーヒー、お茶、ミルク、水、柑橘系のジュースは避けよう。

3週目7日~13日

着床が完了すると赤ちゃんは「胎芽」になる。「Enbryo(胎芽)」はギリシャ語で成長するという意味で、同じく羊水を意味する 「amnion」は、「小さな子羊」という意味だ。胎盤が形成され胎芽は急速に成長する。アルコールや薬の摂取をやめ、規則的に運動しよう。ビタミ ンB12と葉酸は細胞の成長に必要不可欠だ。

着床が行われた場所に、hCG (ヒト絨毛性コナドドロピン)と呼ばれるホルモンを分泌する。妊娠10日くらいに hCG があるかどうかが判定基準となる。妊娠中のままの体内は、ホルモンレベルが急激にあがり、匂いに反応して吐き気を催す。つわりを英語で morning sickness と云うが、通常朝起きてすぐに起こるので、そう呼ばれているという。hGC の分泌がピークを迎える、3ヶ月くらいまで続き、4ヶ月以降は軽くなっていくのが普 通だ。

赤ちゃんの骨を作るのに必要な栄養素は、カルシウム、リン、ビタミンK、ビタミンD、ビタミンC、銅、マンガン、亜鉛、フッ素など。疲労やストレスが溜まっ たり、ビタミン、ミネラル、炭水化物が不足するとと吐き気がひどくなる。パンやパスタを少量ずつ食べるようにしよう。

カルシウム(一日の目安量600㎎)牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、豆類、海藻類
リン(900㎎)牛乳・乳製品、小魚、豆類
ビタミンK(60~65μg)納豆、緑黄色野菜、海藻類
ビタミンD(7.5μg)魚介類、キノコ類
ビタミンC(110㎎)野菜、果実
銅(0.8㎎)レバー、魚介類、豆類
マンガン(3.5㎎)茶葉、種実、穀類、豆類
亜鉛(7㎎)魚介類、肉類、海藻類、豆類

格言

赤ちゃんという存在は、生きなさいという神様の意志だ。 Carl Sandburg
はっきりしていることは、大人たちは子供がどういうものだったかを忘れてしまっていることだ。 Randall Jarrell
親が良かれと思って手を貸すことは、かえって子供を駄目にする。 メソジスト派の教義

妊娠を望んでいるご夫婦は排卵チェッカーで排卵日をチェックしてみるといいだろう。

参考
はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!