育メンのためのアドバイス ―妊娠2ヶ月

妊娠2ヶ月

妊娠の兆候として、生理が遅れている、体が熱っぽい、乳房が腫れぼったい感じがする、胃がムカムカする、歯茎がキリキリする、眠い、感情の起伏が激しくな るなどがあります。タバコを吸っている方はタバコをやめ、アルコールやカフェインは控える。トイレには我慢せず行き、休養と睡眠を充分に取り、レントゲン 撮影は医師に相談する。タンパク質、鉄分、カルシウム、葉酸、ビタミンの不足に気をつけましょう。食事は1回に沢山食べるのではなく、何回かに分けて食べ ることでつわり対策になるでしょう。

4週目14日~20日

脳を形成する原始線条が現れ、頭やお尻がわかるようになる。通常生理が来る時期だが、生理の遅れで「妊娠?」と思う人が多いころ。妊娠とわかったらアルコールの摂取は極力避けようう。アルコールは赤ちゃんの先天的欠陥症の原因になるから。

予防可能な胎児の脳障害のトップに妊娠初期のアルコール摂取が挙げられている。カフェインにも気をつけよう。コーヒー、紅茶は1日2杯程度、できれはほう じ茶や麦茶がいいだろう。細胞に内胚葉、中胚葉、外胚葉の3つの層ができ、また血島と呼ばれる血液のかたまり形成する。それぞれの細胞は自分自身 が何をすべきか体内のどこへ移動すべきか知っているのだ。まさにおどろくべき生命のシステムだ。

16日目に0.4㎜だった赤ちゃんは20日目には2.5㎜になる。16日目から55日目の39日間は脳と脊髄 が急速に発達する大切な時期。妊娠中、極端な食事制限や炭水化物を減らしたダイエットは、脳の成長に必要なグルゴースが減ってしう。また妊娠に気づ いた途端、サプリメントを摂取し始める人もいるが、できるだけ栄養は食事で摂るようにしよう。魚は良質なタンパク質やビタミンA、鉄を多く含んでいる。

しかしメカジキや金目鯛、マグロは食べ過ぎないようにしよう。これらには、メチル水銀がふくまれている。DHAや EPAといった魚油サプリメントも控えたほうが無難だろう。また加工食品には食品添加物としてリン酸が使われている。リンはカルシウムの吸収を阻害してし まうので、ハム、ちくわ、かまぼこなどの加工食品の食べ過ぎには注意が必要。

5週目21日~27日

顔の形成が始まり、顎、頬、口、舌、首、耳、脳神経が造られる。泌尿器系や生殖器系、肺の芽も現れる頃。23日目から32日間は腕と足の形成が進み、つわりが始まった人もいるだろう。

特定の食品が好きになったり、受け付けなくなったりするのが、これはつわりの症状の一つだ。妊娠をすると匂いに敏感になるため、そういう状態になるようだ。生理学的に、体がその食品を欲しているわけではないので注意。ファイトケミカルは、野菜、穀物、豆類に含まれる合成物質で、種類は数千ある。コレステロールを減少 させたり、抗酸化作用で癌や動脈硬化、老化を防ぐ働きがあるとされている。いろいろな野菜を食べることによって、多種類のファイトケミカルを摂取しよう。不機嫌になたたり、訳もなく涙が出たりと感情が急激に変化することがある。

これは、体内のホルモンレベルの変化によるもので、特別なことではない。ご自分の意志でコントロールできる問題ではないので、お悩みにならないように。また膀胱が圧迫されてトイレが近くなりる。

妊娠がわかると二人分食べようと考える方もいるが、必要なのは赤ちゃんの発育とママの健康をサポートするための栄養だ。より詳しくははじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる! をご購入を勧める。

6週目28日~34日

赤ちゃんは7㎜位になる。コーヒー豆くらいだろう。受精から30日間でざっと、1万5千倍の大きさなたわけだ。さらにあと1週間で今の2倍に成長することになる。

6週に入ると超音波検査で赤ちゃんの姿を確認できる。出産予定日も伝えられる場合もあるだろう。予定日は赤ちゃんの頭臀長を測定して割り出す。妊娠週数もわかる。現在の計算方法は誤差1~4日以内という正確さだ。

32日目には手のひらが現れる。その中には後に指と手になる組織が入っている。牛乳にはタンパク質やカルシウム、リン、ビタミンA、ビタミンD などいろいろな栄養が含まれている。普通の牛乳には大人が飲むには高コレステロールですから、低脂肪乳や無脂肪乳を飲むのがいいだろう。

牛乳や乳製品にアレルギーがある場合は主治医に相談しよう。大豆はタンパク質の合成に必要なすべてのアミノ酸が含まれてる。これは野菜の中で大豆 のみに含まれるもの。心臓や血管によいとされる脂肪分やピオチン、ビタミンB群は、脳や肝臓機能にとって不可欠な、タンパク質やグリコーゲンを作るのに必要な 栄養素だ。

妊娠期に必要なピオチンの1日の摂取量の目安は 47μg だ。穀物やシリアル、乾燥豆、ナッツ、加熱した卵、カリフラワーに多く含まれている。赤ちゃん の成長には大量の水分が必要だ。羊水は老廃物の混ざったものと新鮮ものと随時入れ替えていまるので、お母さんは水分をたくさん飲む必要がある。毎日少 なくとも1.2㍑以上の水分を補給しよう。

34日目頃、赤ちゃんは外部からの刺激に反応するようになる。反射神経を基本とするこの動きには、子宮にいる時と出生後の行動の基礎となる。

7週目35日から41日

今週赤ちゃんは8㎜くらいの大きさから14㎜くらいまで成長している。ピーナッツの殻にすっぽり入ってしまう大きさだ。手のひらにくぼみが現れ後に指になる。

10週くらいまでに肝臟が成長して体全体の10%の重さになり赤血球をつくる。赤ちゃんの発育は脳が他の器官よりも先に精巧になっていくように、「生物 の発育は頭部(cephalo)から尾部(caudal)へ順番で成長して」ゆくという cephalo-caudal のパターンに従って成長する。各器官は順番をまたなくてはならないのだ。

妊娠中はベーコンやポークソーセージなどは控えめにしよう。これらは50%が脂肪分だ。ナイアシンやパントテン酸には炭水化物やタンパク質、脂肪分 からエネルギーを取り込むのを助ける働きがある。これらは赤ちゃんの脳や神経系、肝臟の発達にとりわけ重要だ。ナイアシンの1日の摂取量目安は15 ㎜で、タンパク質を十分に摂ればしっかり摂ることができる。今まで朝食をぬいていた人も、しっかりとごはんを食べるように心がけよう。

日本人はカルシウムが不足しがち。赤ちゃんの歯や骨の形成に必要だ。牛乳やチーズなどの乳製品、煮干しやちりめんじゃこ等の小魚は、カルシウムが豊富だ。ひじきや切り干し大根はカルシウムに加え、鉄分やビタミンB等の栄養も豊富だ。

つわりで気分が晴れない日が続くだろう。しかし数日にわたって何も食べられない、体重が妊娠前より5㎏以上減った、1日中吐いてばかり、という症状の人は主治医に相談しよう。あまりにつわりがひどく衰弱してしまうことを妊娠悪阻と呼ぶ。

体の抵抗力を強めるビタミンAは積極的に摂りたい栄養素だ。このビタミンを効率的に吸収するために、ビタミンEを摂ろう。目安は1日8㎎。ビタミン Eは植物油の多く含まれ、テーブルスプーン1杯で、1日の摂取目安を摂ることができる。マーガリン、キングサーモン、うなぎの蒲焼、子持ちガレイ、かぼ ちゃ、サツマイモ、アーモンド、ヒマワリの種、小麦胚芽などは、ビタミンEのよい供給源だ。

格言男は戦争を好み、女は子供を生み続ける ヒンドゥー教の格言
どの親にとっても、自分の子供は世界一可愛いものだ。 イギリスの古いことわざ