育メンのためのアドバイス ―妊娠3ヶ月

妊娠3ヶ月

さすがに妊娠に気づく頃でだろう。それまで赤ちゃんがどれくらい成長したかはこの本で 確認してみよう。おりものの変化や出血がある場合には、主治医に相談しよう。軽い運動をして、風邪や感染症などには注意しよう。バランス のよい食生活を心がけよう。体の発育はタンパク質、食物繊維、適度な糖分、脂肪酸、ビタミン、脳や神経の発達には葉酸、血液は鉄分、葉酸、ビタミンB、骨 の形成はカルシウム、亜鉛などだ。水分をたくさん取り、喫煙や受動喫煙には気を付け、アルコールやカフェインは妊娠期間を通して控えよう。


8週目42日から48日

お腹の赤ちゃんは反射作用備わっていて、頭にふれると、逆の方向を向くようになる。まぶたも形成され足の指の原型も現れる。46日目にはまぶたが 現れるだろう。目はウサギのように頭の横にあり、耳も顔の下あたりに出来るが、発達とともにあるべき位置に移動していく。妊娠中太ももなどに、静脈瘤 が出来る人が珍しくないでしょう。体内で造られる血液が増え、体重も増加するため、足の血管に圧力が、いつもよりかかることによって起きる症状だ。予防するには、

  • 足を高い位置に置く
  • 座っているときは足を組まない
  • 長時間立ち続けるのを避ける
  • 体重が極端に増加するのを防ぐ

1日30分程度の適度な運動をする。生理中に肌荒れをしていた方は、同様な症状が出ることもありる。乳首がチクチクしたり柔らかくなったりする。胸が垂れ 下がることは、加齡で仕方ないことだが、サポート機能がしかかりとした、マタニティ用のブラジャーをしたり、上半身を整えるエクササイズを主治医に相談しな がらやってみよう。

伝染病などは胎児にも感染するので、十分注意が必要だ。生理が遅れて2ヶ月目、やっと「妊娠したのかも?」と気がつくのんびり屋さんは、7週間でどれくらい赤ちゃんが成長したかは、この本を買ってみよう。カルシウムは1日600㎎必要で、牛乳や乳製品で補う。無脂肪牛乳1カップには約300㎎、ヨーグルト1カップ(200cc)には約240㎎含まれている。赤血球や血漿の生成にはビタミンB6とB12、葉酸、鉄分が必要だ。

レバー、鯖、鰯などの青魚、麦芽米、バナナにはB6が、レバー、マス、牛肉はB16が豊富だ。ご飯やパスタ、シリアルなどの炭水化物はビタミンBの供給源だが、摂り過ぎは肥満につながるので、ご飯は1回の食事で1膳にしておかずを上手に食べよう。

9週目49日から55日

赤ちゃんは22㎜~24㎜。脳の表面の発達がスタートする頃。どんな人種でも人間の赤ちゃんは、同じように成長する。不思議ですね。女の子であれば陰莖が、男の子であれば生殖器が造らる。55日目には約29㎜になる。足の発達に重要な時期が完了する。

体内で骨の形成が始まった時点で胎芽期が終了し、体型が整った赤ちゃんとなる。お母さんのおっぱいには、モントゴメリー腺が現れるがこれは、脂肪分泌腺が大きくなったものだ。この脂肪によって乳首は、柔らかく保たれるのだ。色素沈着やシミなどの変化に気付くだろう。

これらは出産後には元に戻る。レントゲンは子宮に届くので避けるようにした方がいいだろう。適度な運動をしてアルコールや薬の摂取はさけるようにしよう。お母さんの体内の血液のは50%くらい増加する。ほとんどが血漿(血液中の液体の部分)だ。

フルーツは積極的に食べよう。炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルが豊富だ。カリウムは、心拍の維持や炭水化物の代謝など、 体の機能に関わる栄養分だ。妊娠中には1日1600㎎が、効果的な摂取量になる。カリウムは錠剤を飲むことは避けて、バナナ、イチジク、アボガド、じゃがい もなどから摂るように心がけよう。リンは体内では2番目に多くあるミネラルで、妊娠中は1日900㎎を摂取すことが望ましい。

動物性のタンパク質にはリンが豊富だ。リンとカルシウムの摂取量は1:1が理想。妊娠すると関節が柔らかくなり、そのためいつもより知らず知らずのうちに、普段より力を加えてしまうので、運動のやり過ぎには注意が必要だ。

10週目56日から62日

赤ちゃんの体重は7.5gくらいになり、皮膚が厚くなり透明ではなくなる。女の子は膣が発達し男の子は睾丸がわかるようになる。

10週目の胎芽から、生まれるまでの期間を胎児と呼ぶ。お母さんのつわりもピークを超えて、食欲も出てくるころ。遅くとも18週までにはにおいや食べ物に対する嫌悪感は良くなっているはず。

足や乳房、お腹まわりに、血管が透けて浮き上がるのは、血液の生産が増えるからだ。静脈瘤予防には、血液の循環を良くすることだ。この週の終わり頃、赤ちゃんは30mlの羊水に浮かぶようになる。

羊水は3時間おきに新しくなる。受動喫煙や汚れた空気は、お母さんの肺から血液中の酸素と一緒に循環して胎児にも運ばることになる。妊娠中の体重の増加は8~10㎏が理想だ。1週間で500g以内、1ヶ月で1~1.5㎏程度を目安する。

妊娠中は砂糖で甘くした食べ物より、最初から甘い食べ物を食べよう。ジュースなどは、自然の食材の代りに摂るべきではない。ビタミンCは皮膚や骨、血管を作るコラーゲンの働きを促す他、鉄分の吸収を助け、抗酸化作用もある。

フルーツ全般や菜の花、ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリーなどには豊富に含まれている。1日110㎎が目安になる。妊婦さんの食事は兎に角「バランスよく」だ。脂肪や塩分、コレステロールは控えめにしよう。塩分のとりすぎには注意が必要だ。

ベーコン、燻製ハム、漬物、ポテトチップスなどは控えめにしよう。カルシウムは1日600㎎を摂ろう。牛乳200㏄に200㎎、プロセスチーズ 25gに158㎎、しらす干し10gに51㎎、ひじき10gに140㎎、切り干し大根20gに108㎎、鰯の丸干2尾に114㎎、小松菜50gに85㎎含 まれている。

11週目63日から69日

赤ちゃんは身長50~61㎜、体重13gまで成長する。新たな反射神経が発達して、顔がふれると目を開くようになる。これはルーティング反射と呼ばれている。永久歯の基部や声帯の形成が始まり、甲状腺、膵臓、胆囊が完成する。

消化器官の壁の筋肉が機能し始める。妊娠線は9割の妊婦に現れる。立ちくらみやめまいがする時には、足を頭より高い位置に上げて横になりろう。頭がぼんやりするのは、食事を抜いた影響かもしれない。育児中の妊婦さんは、兎に角忙しいので軽食を携帯することもいいかもない。倒れるようなときは医師に相談しよう。

妊娠は何かと不安も多いだろう。妊娠という事実は、あなたとパートナー二人で実感し責任を持つことだから、パートナーには何でも話そう。1日の総カ ロリーは、通常時よりも、初期は50kcal、中期は250kcal、後期は500kcal増が理想だ。タンパク質は10g増、葉酸はμg増、鉄分は2倍 増、カルシウムは1日600㎎を目標としよう。

鉄分は豚レバー50gに6.5㎎、納豆1パックに1.7㎎、小松菜100gに2.8㎎、ほうれん草100gに2.0㎎、ひじき5gに2.8㎎、しじみ 30gに1.6㎎含まれている。つわりがひどくて食べられない人は、主治医に相談しよう。動物性食品はビタミンBが豊富なタンパク質食品だ。豆類や 豆腐、ごま、納豆と一緒に取ると良質なタンパク質を摂ることが出来る。但し肉類のとりすぎには注意が必要だ。

格言

子育てに失敗しいてしまったら、たとえほかのことで成功しても意味がないだろう。 Jacqueline Kennedy Onassis
たとえ子どもがあなたのアドバイスを拒否したとしても、何年か後には、彼らは同じアドバイスを彼らの子どもにすることでしょう。 Oscar Wilde
世界中の女性に尊敬を払いなさい。すべての人間には母親がいることを忘れずに。 Allen Toussaint