育メンのためのアドバイス ―妊娠9ヶ月
妊娠9ヶ月
36週238日から244日
全体の9割近い赤ちゃんが、予定日の前後2週間で生まれる。2週間でその時期に入る。赤ちゃんは握力が強くなる。すべての骨が固くなるわけではなく、これは赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても都合のいいことだ。頭蓋骨が柔らかければ、狭い産道も通りやすくなるのだ。出産後の準備を計画的に進めよう。出産後、しばらくは台所に立たなくてもいいように、パートナーと一緒に料理をして、冷凍庫にストックしておこう。破水することでお産が始まる人もいるでだろう。勢い良くと云うよりは、チョロチョロと漏れてくる人が、感じで尿漏れと勘違いする人も多いようだ。羊水には独特な匂いがある。破水に備えて、生理用ナプキンやタオルをバッグに入れておこう。
37週目245日から251日
体重は平均2900g。本物の陣痛と、そうでないお腹の張りや痛みについて説明を受けましたか?陣痛ではないお腹の痛みや張りは下腹部に起こる。子宮の収縮にともなう陣痛は腰のあたりから始まり下腹部に広がる。時が立つにつれ、どんどん強くなり姿勢を変えても和らぐことはない。陣痛と陣痛の間隔がどんどん短くなり、間隔が4分くらいになったら連絡するように言われてい る場合でも、きつちりではなくおよそ4分でもいい。陣痛が始まってから、立ったり座ったり歩いたりすると、重力によって子宮の収縮が効果的になり、お産 にかかる時間を短縮できる。下痢になることもある。検診が週に1回になる。呼吸法を練習しておこう。
38週目252日から258日
赤茶のへその緒は、短いもので127㎜、長いもので1200㎜以上と様々だ。赤ちゃんは涙を流す機能を持っていないので、産声を上げる時は涙を流さない。破水したり陣痛の間隔が短くなったりしたら、迷わず病院に電話しよう。深夜でも躊躇は必要ない。出産に携わる人達は、それに慣れている。家に一人でいるときに、お産が始まったら病院に連絡しよう。もし連絡が取れない時は、119番もしくは緊急連絡先に電話して、玄関の鍵を開けて、横になって助けの到着を待とう。
パニックにならないように。お産には時間がかかるものだ。子宮内の圧力がピークに達すると、約30秒~50秒間痛みを感じ、陣痛が過ぎるろと、次の陣痛まで痛みを感じない。Labor(陣痛、労働や仕事という意味もある)とは、女性にだけ許される仕事なのだ。困難な仕事だが、それにみあった報酬 もついてくる。
39週目259日から265日
赤ちゃんの頭蓋骨は固まっていない。この時期の頭蓋骨は薄い5枚の骨から出来て、産道をくぐり抜ける時は、継ぎ目を重ねあわせて小さくなって胎脂がなくなる。赤ちゃんの頭蓋骨の割れ目を泉門と呼ぶ。生まれてきた赤ちゃんの最初の大仕事は呼吸をすることだ。この呼吸には通常の5倍の努力が必要なのだ。なぜなら肺の中にある肺胞嚢を何千も膨らませる前に、肺に溜まった水分を押し出す必要があるからだ。